べと病、うどんこ病、褐斑病に耐病性を持ち、生育旺盛で生育後期まで草勢を持続できるバランスのよい品種を目標に開発しました。種子親は2003年に育種素材として耐病性の市販品種4品種を導入し、無施肥・不耕起・草生栽培による品種比較試験を行い、初期収量が高く、側枝発生のよい「ビュースター」(久留米原種育成会)を選定しました。花粉親は「バテシラズ2号」でも使用されている「夏すずみ」x「河童盛夏」から育成した食味の良い枝成系統から育成した強健な系統を使用しました。2007年、2008年に組合せ能力検定を行い、耐病性が最も強く収量性が高い「BY32系」とバテシラズ片親の組合せが、最も有望な組合せと判定し「バテシラズ3号」と命名しました。