2020年7月22日、動画を追加しました。
暑い日が続いています。
先日の圃場だよりでも書いたとおり、当農場では荒代かきと植代かきの間、湛水状態で約11日間(雑草の芽が出るための有効積算温度から計算)おいて、一度雑草の芽を出させてから除草を兼ねた植代かきを行います。
今日は、早植え3枚の圃場の植代かきを行いました。
タイトルにもあるとおり、除草を兼ねた深水浅代かきをするため、昨日から入水して、水深を5cm以上にしておきました。
圃場にもよりますが、植代かき前の田面はこんな感じで、コナギを中心にいい感じに生えました。
深水代かきは、どこまで代かきしたかが分かりにくいので、最初に代かきに対して垂直方向にトラクターを走らせて轍を作ります。
この轍を消すように代かきしていきます。
深水にしながらも、田面(土の表面)からは5~7cmと表面を浅く代かきします。
そうすることで、細かい土が水とよく混ざって遅れて沈降するため、表面にトロ土層が作られやすく、理想の水田土壌に近づけることができます。
また、芽を出した雑草が代かきと同時に浮いてきます。
知多草木農場の様子④
先日写真でお知らせしました、除草を兼ねた田んぼの代かきの様子を撮影した動画をご紹介します。
今日は南風が強く、夕方には北側の畦に大量のコナギが集まりました。
これを熊手ですくって、代かきと同時に1回目の除草が完了です。
実際、約10aの田んぼでは、30分で20Lバケツ6杯分の草が取れました。
当地では深水に混ざった土の粒子が落ち着くまで3日間ほど待って、いよいよ田植えです。
湛水2回代かきによる除草を含め、自然農法における代かきのコツについては、当センター発行の『2018年度 自然農法技術交流会資料集』のp98~101に詳しく掲載されています。
よろしければご覧下さい。