台風が近づいてきていますが、今日は日中雲一つない青空が見られました。
知多草木農場では、水稲の作期を早期(5月中旬田植)・早植え(6月初旬田植)・普通期(6月中下旬田植)・遅植え(7月上旬田植)の4つに分けて展示栽培しています。
そのうちE圃場では、一昨年まで3年間遅植え栽培をしていたのですが、チョウジタデがかなり生えるようになってきたので、昨年から早期栽培に切り替えました。
その結果、当農場で一番最初の稲刈りを迎え、秋耕起も順調にできました。
すると、昨年秋から今春にかけてスズメノテッポウとスズメノカタビラが見事に生えそろいました。
これらの田の草は、ハンマーナイフで粉砕し(3/31)、少し乾かしてからすき込みました(4/4)。
5/14・15に代かきをして、田植えは5/17。
田植えから約1週間が経ち、水田雑草の芽が出始めたタイミングを狙って、歩行型の揺動除草機をかけました(5/23)。
1~2葉のちょうど取り頃に除草することができました。
その後、1週間おきに除草機をかけましたが(5/30、6/6)、3回目は必要ない感じでした(手取り除草も不要でした)。
今日現在、稲は順調に生育し、雑草も畔際の広く空いているところを除いてほとんどありません。
収穫までもう少し、今年の稲刈りが楽しみです。
栃木県の有名な有機農家、舘野廣幸さん(館野かえる農場)は、昨年行われた当センター主催の自然農法技術交流会の中で、「田植えがスタートと思っておられる方が多いですが、私は田植えがゴールだと思っています」とおっしゃり、秋から春にかけて生える田の草を積極的に育土のために活用しておられます。
ちょうど同じ年に、当農場でも同様の現象が見られたような気がしています。
E圃場の栽培については、担当スタッフが気づいたことや工夫などについて、考察してくれる予定です。お楽しみに。