今週は曇雨天続きでしたが、途中晴れの日が一日ありました。その貴重な一日に3つの作業を行いました。
その1.レンゲ裏作田(M圃場)の稲刈
前日と前々日と雨天で、田面に水たまりがあったため、朝、コンバインがぬかるみにはまらないかを確認しました。水口付近が最も地盤が緩そうだったので長靴で踏みいれたら沈んだ深さは13㎝ぐらいでした。
他の場所は10㎝以下でした。農場のコンバインの説明書には「足を踏み入れて沈んだ深さが10㎝以内であれば、稲刈りが無難に行える」と書かれていたので、水口付近だけは手刈りして、コンバインを素早く通過させました。おかげさまで無事稲刈りが出来ました。
その2.サトイモ収穫
4月5日と4月24日に植え付けたD圃場のサトイモを収穫しました。高畝にしてマルチの裾は埋めなかったので、雨上がりの収穫作業の割に効率よく行えました。
今年は植え付け日を3週間ずらしましたが、結局、収穫適期はほぼ同日になりました。種芋を深く埋めたので、4月5日植えでもマルチ下で地温が上がらず、発芽した日が結局変わらなかったのが原因と思います。来年の教訓にしたいです。
その3.EMボカシの田面施用
この水田は9月25日に稲刈しました。田面に散らした稲わらは、できるだけ早くトラクターですき込んで来春までに土の中で十分分解させることが、田植え後の稲わら分解によるガス沸きを減らし、さらにイネの生育を促進させて水田雑草の生育を抑えるコツです。
しかし、この地域の土は粘土質で秋雨がふると土はなかなか乾きません。
稲作・畑作を問わず、土壌水分が多い時に無理に耕耘しても、土は砕土されずに練り固められ、かえって通気性や透水性が悪くなって稲わらは分解しません。同時にトラクターにも負荷をかけるため「百害あって一利なし」といっても過言ではありません(参考:農研機構 3砕土(4)土壌水分と砕土性)。
したがって当地域では、秋耕起を行わず稲わらを春まで田面で風乾させる農家も見受けられます。
知多草木農場もEMⅡ型ボカシを10aあたり100kg(窒素成分で5kg)稲わらの上に散布して春まで風乾させることにしました。
昨年、EMⅡ型ボカシを散布して春まで稲わらを風乾させた場合と、そのまま風乾させただけの場合で、春に稲わら重量を比べたら前者の方が減っていました。(H.Y.)