公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

ニンジンの根から教わる土壌環境2017.9.28

今年も早やヒガンバナの咲く時期となりました。

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知多草木農場のC圃場では、8月10日に播いたニンジンが本葉6枚期に達したので間引きをしました。

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ニンジンは、本葉6枚を過ぎると根の表面を覆う「初生皮層」が破れて本格的に伸長と肥大する時期になるので、この頃に最終間引きをします。
さて間引きしたニンジンですが、不耕起栽培を続けているC3区は根形が様々でした。

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右側のような根になるのは土が硬かったり、大きな土塊があったためです。この畑は元々黄色粘土質の水田だったのですが、「不耕起+敷草」を続けたことでダイコンやニンジンの根もある程度伸長するような環境に改善されたといえますが、根の形が不揃いであるということは場所によるムラがあると推察されます。

ニンジンのような根菜類は、土の環境をシビアに表してくれるので現場での土中診断にも役立ちます。

今時分は秋野菜の間引きシーズンかと思います。皆さんも根の形から土の中を想像してみてください。

ちなみにC1とC2で間引きしたニンジンの根はまっすぐスリムでした。

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トラクターによる耕起は土を機械的に均一に砕くので、生育が揃いやすいという利点があり、その差が見られました。(H.Y.)

圃場だより