ここ連日曇雨天がつづきの知多草木農場ですが、桜、タンポポ、そして田んぼのレンゲが満開を迎えています。
上のレンゲの写真は、緑肥裏作を取り入れているM圃場の様子です。
左側のレンゲは生育旺盛ですが、右側は生育が緩慢ぎみです。
これは、去年の秋に種まき方法を変えているためです。
右側は去年稲刈が終わった跡にレンゲのタネを播いてトラクターで表面から3~5㎝深くらいの深さで耕しながら土とタネを混和させました(通常、よく行われるやり方です)。
一方、左側は去年の稲刈1週間ほど前に、イネの条間(列と列の間)に播種し、稲刈後は不耕起のまま越冬しました。
これをイネ立毛間播種と呼びます。
レンゲは土が過湿状態だと生育不良になってしまいます。そこで、あえて稲刈り前に種まきして、春まで不耕起のまま養生することで、水稲の根穴が適度な排水路として活躍でき、レンゲへの湿害を緩和できるかと思って試しました。
この満開期のレンゲを田んぼにすき込むと、レンゲに蓄えられた窒素成分が還元されて土の窒素肥沃度は高まるので、土が乾き次第すき込む予定です。(H.Y.)
※ただし、ボカシなど窒素成分が含まれる有機物の施用量は通常よりも減らさないと、イネの生育や食味に逆効果となるので気をつけます。