4月に入り、ずいぶん温かくなってきた知多草木農場です。
今週は4日・5日にかけてサトイモを植え付けました。
通常、サトイモ栽培では子イモと孫イモの肥大を良くするために栽培途中で中耕・培土を2~3回やりますが、この圃場の土は粘土質なので一雨降ると土いじりは数日間できません。中耕培土をする時期は大抵梅雨期にあたるため、中耕培土をしなくてもよい栽培体系が求められます。
そこで、栃木県農業試験場の成果情報(IV地域農産物の安全・高品質生産安定技術-野菜-12「さといも栽培法改善」)を参考にし、事前に管理機を逆転ロータリー設定にして、畝高30㎝の畝形成をして黒色ポリマルチを張りました。
ポリマルチの裾を埋めると追肥や片付けのときに剥ぐのに手間がかかるため、裾は黒丸君(固定ピン)で止めて、ポリマルチの上から漁網を被せました。こうするとマルチは風で飛ばされません。もし漁網が無い場合は、花卉栽培で使用するフラワーネットなどでも代用出来ます。
種芋は株間50㎝で、深さ15~20㎝の穴をホーラーであけて、種芋を植えました。
植え付け後は土を元通りに埋め戻して、もみ殻を土が見えなくなる程度に被覆しました。もみ殻の被覆は土の乾燥を防ぐのと、大雨が降っても土をたたくことを防げます。
先の成果情報によると、高畝形成をして深植えをすることで、中耕培土をしなくても収量は確保できるようなので粘土質土壌ではうってつけの方法と思い昨年度から導入しています。(H.Y.)