本日は水田用の水見棒をちょっとした道具で制作してみました。
水見棒は水田に水を入れて代かき、田植え後にどのくらい水が減るかを測るための道具です。
水田の水持ちが良いか、悪いかは稲の生育に影響します。代かき以降に1日で減る水の量(日減水深)が2~3cmの時、稲の根が伸びるために良いとされています。水田の場所によって水持ちは違うので水見棒を作って減水程度をチェックするのも自然観察の一つの方法だと思います。
材料は①土に指す棒(写真はダンポール使用)、②ビニールテープ数色(19mm幅のもの)、あとはカッター、定規、マジックペンくらいです。
↑ 作り方は、棒に20mm間隔で線を引き、線に合わせてビニールテープを巻きます(テープが1mm短いので、テープ間は1mm空きます)。基本的にはこれでできあがりです。あとは代かき以降の土に刺すだけでテープをメジャー代わりに減水量を測れます。ついでに、長めの支柱と一緒に刺したら、どこに刺したか分からなくなりません。
↑ 1cm間隔の方が正確に分かりやすいので、巻き付けたテープに印をつけ、テープを切れば1cm間隔の水見棒が出来ます。テープを色分けしておけばさらに見やすくできます。
水見棒を田んぼに刺したときに、一番下にくるテープのラインを地表に合わせて刺せば正確に水深を測れます。
ちなみに簡易的には一定間隔にテープを2,3個巻いておき、水を入れるタイミングの印として使うこともできます。
自然観察のお供に是非試してみてはいかがでしょう。