知多草木農場では剪定枝の入った植物性の堆肥を近所の施設から入手し、農場から出る作物残渣などと混ぜ、切り返しながら熟成させて使用しています。
今週、トラクターのローダを使用して切り返し作業を行いました。
積み上げるときにはEMII型ボカシを振りかけて、サンドイッチにしました(ボカシの量は堆肥材料約3tに対して200kg)。
サンドイッチ状にした材料をもう一度トラクターバケットで切り返して、よく混ぜました。
このときにEM活性液を堆肥材料約3tに対して約100L散布しています。
切り返し完了の状態。約1か月後にもう一度切り返して微生物の活性を促します。黒褐色の古い堆肥はタネ菌として混ぜ込みました。
2日後には、仕込んだ堆肥から湯気がでていました。この湯気に含まれる主な物質は、有機物に含まれる炭素原子を微生物が分解する際に発生する二酸化炭素とアンモニアです。
温度を測ってみると50℃に達していました。まさしく微生物が激しく呼吸しているようです。堆肥の熱が60℃以上に上がると、堆肥の中の雑草種子や腐敗菌の密度が減り、良質な堆肥へと熟成(育成)されます。