知多草木農場は自然農法の展示実証圃場であると同時に、普及部の拠点になっています。
普及部の活動の一つに、「自然農法技術交流会の開催」があり、2016年度は7会場で開催中です。
8月19日には、晴れ渡る青空の下、福井県坂井市で自然農法技術交流会福井会場を開催しました。
北陸各県のほか、京都や長野からなど、合計38名の方にご参加いただきました。
自然農法実施農家の圃場に学び、また、座学による情報提供や参加者同士の情報交流を行っています。
今回の福井会場では、自然農法実施17年の稲澤さんの圃場を学びの場として提供いただき、早期湛水+複数回代かきによる雑草対策の実際を圃場で披露していただきました。
雑草対策がうまくいった圃場も、少し苦労した圃場も余すところなく公開していただき、参加者の皆さんからは、自身の栽培に取り入れられる様なヒントを得たいと多くの質問が寄せられ、稲澤さんはその一つ一つに丁寧に答えてくれました。
圃場見学の後は会場に戻り、当センター普及部長の岩石真嗣より「自然の力で大地を修復する 雑草害を低減する有機施肥と自然農法の理解」と題して話題提供をしました。自然農法のキモとなる「程」について、水稲栽培と関連づけて解説し、講演後には参加者と活発な質疑応答が交わされました。またその質疑応答の中から「植え干し」について参加者同士の情報交流に発展するなど、とても盛り上がった交流会でした。
技術交流会は9月7日に栃木会場(水稲・畑作)、11月10日に広島会場(畑作)が行われます。
関心のある方は是非一度ご参加ください。