公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

固定種 白の宝石(しろのほうせき)

  • 金町系コカブと市販のカブの交雑株から草生栽培環境下で生育が旺盛で味の良い小カブを選抜育成。
  • 草姿は半立性、葉は葉縁に小さい切れ込みがある。
  • 根部は純白でやや腰高の偏円形で尻づまりが良く揃いが良い。
  • 播種後40~45日で収穫期を迎えるが、ス入りは遅い。
  • 肉質はややち密で甘みがあり、サラダ、漬物、煮食にも使える。直売や自給用に最適。
  • 秋播きに適する。

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育成経過

固定種、在来種は地方の風土に根付き独特の風味を持った個性ある品種であるが、固定種・在来種のなかには採種条件等により根形が不揃いな品種があり、交配種のように揃い性が劣る品種もあります。また、遺伝的多様性の面から在来種を次へつなげる自家採種技術も必要ですが、在来種を素材に今後の気象条件等に合う自然農法・有機栽培に適した新たな固定種を育成することも必要ではないかと考えます。
そこで、緑肥草生栽培条件下に適応性があり、食味が良く根部の形状の揃いが良いカブを育成するため、金町系小カブで食味がよい「みやまこかぶ」(野口種苗)と根形の揃いが良く甘くみずみずしい「スワン」(タキイ種苗)を交雑させた交雑後代の選抜固定を目標に2009年より育種を開始し、2018年にほぼ目標にかなった固定種「白の宝石」を育成しました。
 

作型図

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