1年で一番寒い1月も月末を迎えております。
さて、先日、田んぼの畦を歩いていたらモグラ塚のオンパレードでした。
畦畔のモグラ塚
田んぼの中のモグラ塚
ご存じのように、モグラを漢字で書くと「土竜」です。
竜は昔人より「水の神」とされ、農耕者にとっては雨乞いの祈りを捧げる神様だったようです。
しかし、土竜「モグラ」を神として崇められている地域は希なようで、むしろ「土竜追い」といって、農作物を荒らすモグラを追い出して豊穣を祈る神事の方が定着しているようです。
この地域でも畦畔保全のために毎年2月に地域で畦焼きが行われます。※ただし、秋に虫供養する行事も代々引き継がれてきています(阿久比谷虫供養について)。
昨年6月には畔を歩いていたら1匹のモグラに出くわしました。一生懸命に掘削して潜ろうとする姿は可愛らしく、まさしく「潜ら」でした。(ブログ:圃場の生きものたち(6月編))
「土竜」という神秘的な漢字も考慮すると、やはり何か役割を果たすために畔に住み着いているように思えたこの頃でした。
PS:ただし、露地作物への被害は決して人ごとでない現実もあります。(H.Y.)