公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

申請前の準備

1.申請の前に

■申請の準備
生産行程管理者は格付する農産物の生産行程の全てにおいて、確認と管理を行ない、それらを記録として管理しなければなりません。申請の前に、次のことを予め確認しておいてください。

  • 農産物の生産に係わるほ場の所在地・面積の確認
  • 農産物の生産に係わる施設の所在地の確認
  • 生産する作物の種類
  • 作業の記録(過去3年分)と関係する伝票類(種苗や資材の購入伝票など)の整理
  • 使用する種子や苗の名称や使用量
  • 有機管理で使用する資材(堆肥など)や農薬等の名称や使用量
    特に有機管理で使用している資材の適合の確認は重要です。
  • 使用する機械及び器具の名称や管理方法(有機専用か・兼用か)
  • 出荷に係わる記録などの整理
  • その他、ほ場周辺地域が航空防除区域に含まれるかどうかなど。

申請や実地検査のために納屋、作業場や倉庫の掃除を特別にする必要はありませんが、日頃から整理整頓をして心がけておいてください。

■生産行程管理責任者等の選出
有機農産物の生産行程管理者

生産行程管理者とは、認証を受ける生産者(農家)で構成される組織体を指し、有機農産物を生産する個人やその個人が集まったグループ、法人などが該当します。生産行程管理者は、有機JAS規格に則った生産行程管理(有機農産物の生産)を行うことが求められます。有機農産物の生産行程管理者として認証を受けるためには、以下の担当者を配置する必要があります。

  • 生産行程管理責任者(注1)
  • 生産行程管理担当者
  • 格付責任者(注2)
  • 格付担当者

注1:生産行程管理担当者が1人場合はその者が、複数の場合にその中から1名を選出してください。
注2:格付担当者が1人の場合はその者が、複数の場合にその中から1名を選出してください。

※グループでなく、1農家で申請する事もできます。その場合、生産行程管理責任者と格付責任者は1人で兼任することも可能ですが、ご主人が生産行程管理責任者、奥さんが格付責任者などと役割分担することが望ましいです。

有機加工食品の生産行程管理者

認証を受けるためには、以下の担当者を配置する必要があります。

  • 生産行程管理責任者(注1)
  • 生産行程管理担当者
  • 格付責任者(注2)
  • 格付担当者

注1:生産行程管理担当者が1人場合はその者が、複数の場合にその中から1名を選出してください。
注2:格付担当者が1人の場合はその者が、複数の場合にその中から1名を選出してください。

有機農産物・有機加工食品の小分け業者

認証を受けるためには、以下の担当者を配置する必要があります。

  • 小分け責任者(注1)
  • 小分け担当者
  • 格付表示担当者(注2)

注1:小分け担当者が1人場合はその者が、複数の場合にその中から1名を選出してください。
注2:営業部門に属する者は、格付表示担当者になることはできません。

2.講習会受講

当センターに申請を考えている方は、必ず当センターの開催する講習会を受講してください。講習会の受講は、担当者になるための資格要件の1つになっています。資格要件とされていない担当者の方々も、認証の仕組みを確実に理解していただくためにも、できるだけ受講してください。講習会にの詳細は、有機JAS講習会を参照してください。
※必ず受講していただく担当者は、生産行程管理責任者、格付責任者、格付担当者、小分け責任者、格付表示担当者です。

有機JAS認証について