公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

お盆中の農場の様子2017.8.17

皆さん、お盆はいかがお過ごしだったでしょうか?

スタッフH.Y.は、早々と夏期休暇いただいたので盆中は出勤でした。

そこで、盆中の作業をいくつか紹介したいと思います。

 

8月13日 遅植えした田んぼ(H圃場)の除草を中耕除草機で行いました。

写真 (1)

この田んぼの出穂期は9月10日前後で、今はイネが栄養生長期から生殖生長期に変わる頃(幼穂形成期)です。

本来、この頃にはイネの茎葉が茂って雑草を押さえていることが理想です。しかし、イネの生育がやや緩慢でイネの条間に光があたるため雑草も育ちます。

このまま雑草を放っておくと、出穂期以降に養分の競合、又は種子を付けて翌年に大繁殖させてしまいます。

幸いイネの根はまだ横に広がってはいないようだったので中耕除草機が使用できました。

写真 (2)

 

 

8月14日 抑制カボチャを定植しました。

順調に育苗できたと言いたいところですが、やや苗が徒長ぎみになりました。

写真3

猛暑対策のためビニールハウスの天井に遮光シートを張っているのですが、曇雨天では逆効果になります。

写真4

この時期のカボチャは、やはり直播きが一番適しているのですが、発芽を揃えるためには育苗が確実なので悩むところです。

徒長した苗は茎が細いまま伸びるので細胞壁は薄くなり、環境変化や病虫害に対する抵抗性も弱くなります。

参考:おもしろ野菜-園芸百科事典「徒長」

定植後に手助けできることは晴天日はこまめにかん水をして生育を停滞させないことと、暴風警報時には素早く防虫ネット等を苗にべたがけして苗を保護することです。

 

8月15日 C圃場の春夏カボチャが終わった畝で土壌生物調査をしました。

方法は、プラスチック容器に調べたい畑の土を容器の半分くらいまで詰めて、水を満水にして蓋をし、30秒間激しく容器を振って、土から分離された生きものをザルにあけて

確認する簡易方法です(小さな生きものを調べる場合は適さないかもしれません)。

写真5

写真6

写真7

写真8

これを各区画5箇所くらい繰り返し行って生きものを採取しました。

結果、C1区はクモが1匹とハサミムシ1匹、C2区は無、C3区はミミズ3匹とダンゴムシ1匹が見つかりました。

写真9

C3区は不耕起で敷草続けて7年目なのでやはり土壌生物が多そうでした。

写真10

(H.Y.)

圃場だより