公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

自然農法農産物の特徴

自然農法では、健康な土の力と種子のたくましさ、旬の栽培が揃うことによって作物が健康に育ち、健康な作物を食べることによって健康な人間が養われると考えます。

健康な作物の特徴

以下のような特徴が見られるものを健康な作物と考えています。

  • 葉のつき方・並び方に乱れがなく、ムラのない生育をしている。
  • 対称性に優れていて、葉脈や開葉角度などの左右・同心円的な整合性が高い。
  • 葉は柔らかな厚みがあり、やや小ぶりで立っている。また、照りのある鮮やかな緑色をしている。茎はやや太めで、徒長していない。
  • 根はたくましくて量が多く、根張りが強い。

例1:サトイモの葉

1-2_photo01右側(自然農法)は葉脈がきれいにそろっていますが、左側(慣行農法)は乱れがあります。右側が健康と考えます。

例2:ダイコンの葉

1-2_photo02左側(自然農法)は葉の欠刻(きれこみ)がほぼ左右対称になっていますが、右側(慣行農法)は大きくずれています。左側が健康と考えます。

例3:みかん果実の断面

1-2_photo03右側(自然農法)は房の均整がとれていますが、左側(慣行農法)はやや乱れています。右側が健康と考えます。

例4:ニンジンの断面

1-2_photo04左側(自然農法)は芯がしまり栄養豊富な中間部の層が厚くなっていますが、右側(慣行農法)は芯がゆるくなっています。左側が健康と考えます。

保存実験

いろいろな農法で栽培された作物を保存することで、以下のような特徴が見られています。

実験1:ダイコンの葉

1-2_photo05葉をビンに密閉し常温で保存しました。
慣行農法(左)と一般有機農法(中)の葉は溶けてしまいましたが、 自然農法(右)の葉は原形を保っています。

実験2:ジャガイモ

1-2_photo06ジャガイモを切って常温放置しました。
化学肥料で栽培したイモ(右)は腐敗しカビが発生しましたが、しっかり発酵させた堆肥を用い自然農法で栽培したイモ(左)は生命力があり、新しい芽が出ています。

実験3:炊米

1-2_photo07お米を炊いた後、密閉容器にて約1年間保存ました。
左:化学肥料・農薬を使用した米は黄色く変色し、刺激臭がありました。
中:鶏糞を使用した米は糞便のように黒く変色しました。
右:自然農法(ボカシ・稲わら・EM使用)の米は白く、 原型を留めており、甘酒のような香りでした。

自然農法とは