朝夕も涼しくなりはじめ、恵みの秋いよいよ到来という感じです。
知多草木農場では、早期栽培の田んぼから順次稲刈りが始まっています。
と同時に、秋冬野菜の種まき・定植も最盛期です。
昨日は、A圃場の輪作区画にニンジンの種まきをしました。
この畝には8月頭に有機物を施用して透明ポリマルチをかぶせ、8月30日までの約1ヶ月間、太陽熱を利用した育土を行った場所です。
この方法は育土と同時に雑草対策が可能で、除草作業が大変なニンジン栽培においては一つの対策技術として実績を積んでいます。
実際、透明ポリマルチをはがして2週間が経過していますが、畝面に草は生えていません。
「おいおい、畝の上を歩いちゃいけないよ!」
『違いますよ。直管を使って畝にまき溝をつけているんですよ。』
『ほらね、きちんと溝がついているでしょ?この畝は太陽熱処理をしたので、三角ホーでまき溝をつけると表土を掘ってしまい、土中に眠っているタネが表土にでるから、直管を押し当てて(踏んで)溝をつけてるんです。しかも、1本ではバランスを崩しやすいから2本つかってます。』
「そうか、それは考えたなー!しかし、3本目はどうするんだい?」
『えーと、えーと・・・やはり一本綱渡りになりますかね!』
「種まきはどうするんだい?」
『自然農法品種の筑摩野五寸を手まきしています。』
『比較用に市販のコート種子もまきましたよ。』
「覆土は種子の厚みの3倍が基本だが、覆土した後に灌水したら鎮圧されることになるから、だいたい1センチくらいだな。」
『覆土には畝の土ではなく、細粒赤玉土を使用しました。』
「水稲覆土用につくった覆土(細粒赤玉土と籾殻クン炭)を使用して、発芽揃いに差が出るか比較してみたらどうだ?」
『それもいいですね』
『畝にダンポールを設置して・・・』
『パオパオで被覆して、雨等で覆土がたたかれ、タネが流れないようにしました。』
「台風15号も来そうだしな。」
『パオパオが飛んでいかないように、一応マイカ線で押さえて完了です。発芽が揃って成育が安定したら被覆資材を剥がします。』