今日は、農業試験場から土壌動物を研究している職員を招いて、海外実習生と一緒に土壌動物調査を行いました。
今回はA圃場とC圃場(C2区とC3区)に、どのような生きもの(土壌動物)がいるのかを知ろうという試みです。
まずは前日の雨の影響が少なそうな(水浸しになっていない)畝の上の土をスコップでブルーシートの上に取ります。
それをテーブルの上にのせて全員で囲み、土の中の動くもの(土壌動物)をひたすら探してはピンセットでつまみ、アルコールの入った収集ビンに入れていきます。
途中、いろいろな虫の説明をしてもらいながら、どんどんピックアップしていきます。
A圃場ではミミズをはじめハサミムシ、ダニ類、ダンゴムシ、甲虫類の幼虫などが見つかりました。
C2区はトラクターで耕耘をしてポリマルチをかけている区画、C3区は何年も草生栽培+敷草をしている区画です。
C2区にはあまり土壌動物がいないのかなという予想に反し、特にヤスデが大量に見つかりました。
特に大きな土の塊の中に土壌動物があけたと思われる穴がたくさん見つかりました。
これはバイオポアといって、水や空気の通り道になっているそうです。
また、植物の根も塊の中を突き抜けている様子が見られ、一つの土の塊の中に生命の力強さを感じました。
C3区には、一転してミミズとダンゴムシが大量に見つかりました。勢いよく跳ね回るミミズの赤ちゃんもたくさんいました。
専門の職員によると、「これだけ土壌動物が見つかるとは思わなかった。ほかの自然農法畑でもあまり見ない様な量だった。」とのことでした。
今回、圃場・区画によって、土壌動物の種類・量が全く違いました。
あまり目にすることのない土壌動物たちですが、それぞれにあった場所でそれぞれの土を育てていることを実感しました。